ヘアケア:シャンプーの選び方 その他の成分編①

ヘアケア:シャンプーの選び方 その他の成分編①

シリコン(シリコーン)配合シャンプーの是非

シリコンが含まれているシャンプーやトリートメントについての議論は、美容業界で広く展開されています。シリコンの主な役割は、髪の表面をコーティングして滑らかな手触りを提供することなので、本質的にシャンプーには不要な成分と言えます。強い洗浄成分による髪のきしみを和らげるために添加されることが多いのです。

シリコンが配合されることで滑らかでつるっとした感触を得ますが、この効果は一過性のもので、基本的に髪に浸透せず表面に吸着します。種類によっては使い続けることで髪に蓄積して重くなり、さらにパーマやカラーの浸透を阻害してしまうことがあります。


またシリコンは生分解されにくく蓄積しやすい性質のため、水生生物や環境への影響も指摘されるようになりました。

トリートメント・コンディショナーの役割

一般にトリートメントは髪に浸透するものを指し、コンディショナーやリンスは表面を補修すると定義されていますが、どうやら各製造メーカーの都合によって分けられているのが現状のようです。

使用の際は成分を髪に浸透させるため、塗布したあとしばらく時間を置くのが良いでしょう。浸透させたあとは、ゆすぎをしっかり行うことが理想です。スカルプケア目的外であれば、なるべく地肌に直接つけないようにします。(※製品によって使用方法はご確認ください)

ほとんどのトリートメント・コンディショナーにシリコーンが使用されるのは、スタイリングをしやすくしたり、さらさら感を出すためでもありますが、髪に栄養や潤いを与えるという役割を考えると、シリコンが本当に必要なのかどうかは自分の髪の状態で考えたほうが良いでしょう。製品によって配合量や使用頻度も様々であり、髪の傷み具合によって必要な場合もありますし、スタイリング時の摩擦やアイロン熱などから保護する役割もあります。一概に良い悪いを断言するよりも、まずは自分の使用しているヘアケアの配合成分に興味と関心を持って調べてみること、が大事なのではないかと思います。

※『シャンプー・トリートメント・シリコンの種類』で検索してみましょう。

次回、成分編②も引き続きお伝えいたします。