ヘアケア:シャンプーの選び方 その他の成分編②
香料について
ヘアケア製品にかかわらず、化粧品トイレタリー、生活用品に幅広く使用されるのが香料です。
添加される香料の種類はわかりやすく分けると2つです。
▲ 天然香料(エッセンシャルオイル):植物から抽出された天然の香り成分
▲ 合成香料(フレグランスオイル):化学的に合成された香り成分
それぞれの特徴としては、
▲ 天然香料;
エッセンシャルオイルや植物エキス
植物そのものの自然の香りを再現できる
リラックス、リフレッシュ、鎮静など直接的な効果が期待できる
時間と共に香りが消える
▲ 合成香料;
原料から化学的に抽出、または石油由来の合成
常に安定した香りを再現できる
自然界にない新しい香りを作ることが可能
製造過程の中で成分調整ができる
商品によって、これら天然香料と合成香料を調合したり、いずれかを添加したりと様々です。
成分表記の「香料」
こちらのコラムを読んでくださっている方は、できるだけ天然香料のものを使用したいと思っていらっしゃる方が多いかと思います。
日本は食品から日用品に渡り、香料に支えられていると言っても過言ではありません。お菓子などに加えられている香料パウダーなどの完成度や技術は世界一だと思います。実際にどんな原料が使われているかは企業秘密であって完成度が高いゆえ、身体に与える影響など詳細な事情については消極的になります。
話が少し逸れましたが
特にシャンプーなどトイレタリーに使用される香料の表示は「香料」としか記載されないので、そのものの由来はわかりにくいのが現状です。この場合一般的に合成香料であることがほとんどです。
現時点では「合成香料不使用」と記載されている商品を選ぶのが一番良いかと思います。
※例外として弊社で販売している『BIO HOTEL』のオリエンタルウッディーシャンプー&トリートメントは「香料」と表示していますが「香料は、厳選した天然のエッセンシャルオイルをオリジナルブレンドしています」という注意書きが入っております。
合成香料の何が問題であるか、を考えます。
「香り」というのは五感のうち最速で脳に届くので、身体に与える影響も最も大きいとされます。
年々患者数の増えている化学物質過敏症の方々の症状などを考えても、本来はもっと深刻になるべき問題ではあります。また石油由来の香料は、香りを継続する目的もあるので皮膚や毛穴に残りやすく直接的な影響も無視できません。
匂いが臭う?
合成香料の難点というのが、香りが持続することで汗や体臭と混ざり、時間と共に異臭に変化してしまうことがあるということです。個人差はありますが湿度が高い時期などは特に、毛穴にたまった香料が意図しない体臭に変化していることもあります。
「香り」を売りにした商品が増え続ける中、自分が身にまとう製品については、単に香りの好みだけではなく成分の由来や、健康への影響も一緒に考える必要性があります。